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マイクロサービスアーキテクチャ向けにサービスメッシュを提供する「Istio」の概要と環境構築、トラフィックルーティング設定

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サービスメッシュとは 昨今ではサーバーインフラを提供するクラウドサービスやKubernetesなどのコンテナクラスタ管理ソフトウェアの利用が広まっている。そして、こういったクラウドサービスやコンテナクラスタでサービスを運用するためのアーキテクチャの1つとして、前回記事で紹介した「マイクロサービス」がある。 マイクロサービスアーキテクチャはサービスの構成要素を複数の小規模のプログラムに分割し、それらをそれぞれ独立して開発・運用できるようにするという手法だ。このアーキテクチャを採用して開発されたサービスを運用する場合、同時に多数のサービスを独立に動作させることが必要となる。たとえばインフラにクラウドやコンテナクラスタを利用する場合、基本的に1つの仮想マシンやコンテナで1つのマイクロサービス仮想マシンやコンテナを動かすのが一般的だ。そうすると運用・管理する仮想マシンやコンテナの数は大きく増えることになり、運用・管理作業を効率良く行うことが求められる。そのためのツールとして注目されているのが、「Service Mesh」(サービスメッシュ)だ。 サービスメッシュの背景 サービスメッシュが生まれた背景の1つとして、多くのクラウドやコンテナクラスタ環境においては、実行するサービスに割り当てられるIPアドレスを事前に知ることができないという制約の存在がある。そのため、何らかの方法を使ってサービスの稼働後にほかのサービスにアクセスするためのIPアドレスを知る必要がある(これは「サービスディスカバリ」などと呼ばれる)。また、負荷分散を行うためのロードバランシングや、外部からのリクエストのルーティングといった処理も必要となる。さらに、サービスに障害が発生した場合に、その影響を最小限に抑えるよ

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