さくらインターネット 技術本部の山野です。 サーバは故障したり障害を起こしたりして停止するものですが、ダウンタイムをより短くしなければならないものがあります。 そこで、ストレージレプリケーションソフトウェアDRBDと、HAクラスタ管理ツールPacemakerを用いて、1台のサーバが故障しても動き続けるアクティブ/スタンバイ形式のZabbix監視サーバの作成方法をご紹介します。 前回の記事では、2台のサーバを用意し、ストレージレプリケーションソフトウェアDRBDの設定を行いました。今回の記事はそれに引き続き、Pacemakerを導入して、サーバ故障などの際に自動的に切り替えが行われるHAクラスタを構築します。 まずはLAMP環境とZabbixをセットアップしてから、Pacemakerのインストールと設定を行い、最後にフェイルオーバーを試してみたいと思います。 前回と同様に、特に記載しない限りは、2ホストとも同じ作業を行う必要があります。特定のホストでのみ行う作業は、プロンプトにホスト名を記載します。 LAMP環境とZabbixの構築 はじめに、LAMP環境とZabbixサーバの構築を行います。主な作業項目は以下の通りです。 httpd(Apache)、MariaDB、PHP、Zabbixなど、必要なパッケージのインストール DRBDブロックデバイスのマウント MariaDBの起動とZabbix用データベースを作成 httpdの設定と起動 Zabbixサーバの設定と起動、セットアップウ
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