はじめに 福岡市にあるスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」(FGN)では、IoT技術を使って館内の温度、湿度、二酸化炭素(CO2)濃度などを測定し可視化する「IoTセンサープロジェクト」と、さらに人流センサーなどを用いて館内の人数や騒音も測定し、新型コロナウイルスに感染しやすいとされる「三密」(密閉・密集・密接)の状況になっていないかを検査する「三密回避ソリューション実証実験」が行われています。この記事では、本プロジェクトで開発・運用しているシステムについて、関係者に取材した内容をもとに紹介します。話をうかがったのはこちらのお2人です。 上野和昭さん 合同会社ネクストステップの代表です。本プロジェクトでは、主にIoTを使った環境測定装置の開発を担当しています。 菊地俊介さん さくらインターネット研究所の上級研究員です。本プロジェクトでは、収集した情報の可視化やオープンデータ化を担当しています。 [caption id="attachment_27003" align="aligncenter" width="680"] 取材に応じる上野さん(左上)と菊地さん(下)。右上は筆者[/caption] システムの全体構成 システムの全体構成を下図に示します。 [caption id="attachment_27001" align="aligncenter" width="680"]システム構成(資料提供:上野さん)[/caption] 図の右側にある環境モニタ
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